菊花(きっか・きくか)とは?お茶の淹れ方・楽しみ方・選び方まで徹底ガイド

菊花(きっか・きくか)とは?お茶の淹れ方・楽しみ方・選び方まで徹底ガイド

湯気の立つカップに、ふわりと浮かぶ小さな菊の花。 ほのかな花の香りと、淡い黄金色のお茶。

中国・台湾では1000年以上前から日常的に親しまれてきた菊花(きっか)のお茶。日本でも「目によい」「リラックスできる」と注目され、ハーブティーや薬膳茶のひとつとして人気が高まっています。

この記事では、菊花とは何か、味と香り、お茶の淹れ方、種類、選び方、クコの実とのブレンドまで、漢方薬局がわかりやすくご紹介します。


目次

  1. 菊花(きっか)とは?読み方は?
  2. 菊花の歴史 — 1000年以上の養生文化
  3. 菊花茶の味と香りは?
  4. 菊花の種類 — 杭菊花・貢菊・胎菊の違い
  5. 食用菊と菊花茶の違い
  6. 菊花茶の淹れ方・作り方
  7. 菊花茶のおすすめブレンド
  8. 菊花茶にカフェインは入っている?
  9. 菊花茶を飲むときの注意点
  10. 妊娠中・授乳中の方へ
  11. 菊花の選び方
  12. どこで買える?菊花茶の入手先
  13. 菊花を使ったレシピ
  14. 中医学での菊花
  15. まとめ

1. 菊花(きっか)とは?読み方は?

菊花は「きっか」または「きくか」と読みます。

その名のとおり、キク科の植物「菊」の花を乾燥させたもの。中国・台湾を中心に、お茶として日常的に親しまれてきた薬膳素材です。

特にお茶として飲むための菊は、日本で観賞用として育てる菊とは品種が異なり、香りが穏やかで飲みやすいように長い時間をかけて改良されてきました。

「菊」と聞くとお供えのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、東アジアでは古くから「長寿の象徴」「秋を代表する花」として親しまれ、食用としても楽しまれてきた身近な植物です。


2. 菊花の歴史 — 1000年以上の養生文化

菊花が薬膳の世界に登場するのは古く、中国最古の薬学書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』にもその名が記されています。今から約2000年前のことです。

その中で菊花は、副作用の少ない穏やかな食材として最も格の高い「上品(じょうほん)」に分類されています。

唐の時代(7〜9世紀頃)には、すでに「菊花茶」として広く親しまれていたとされ、宮廷でも庶民の間でも愛飲されていました。

中国の重陽の節句(旧暦9月9日)には*菊花酒」を飲む習慣があり、これは長寿を願う行事として今も一部地域に残っています。


3. 菊花茶の味と香りは?

菊花茶の魅力は、なんといってもそのほのかな花の香りです。

香り

ふんわりとした、やさしい花の香り。バラやジャスミンほど主張は強くなく、穏やかな印象です。お湯を注いだ瞬間に立ち上る香りに、心がほどける感覚があります。

ほんのり甘く、ごく軽い苦味があります。種類によって味のバランスは変わりますが、ハーブティーのなかでは比較的飲みやすい部類に入ります。

透き通った淡い黄金色〜やや琥珀色。見た目も美しく、ガラスのティーポットで淹れると、花が開く様子と相まってとても優雅です。

クセが少ないので、ハーブティーや薬膳茶が初めての方にもおすすめしやすい一品です。


4. 菊花の種類 — 杭菊花・貢菊・胎菊の違い

菊花にはいくつかの種類があり、それぞれ味わいや特徴が異なります。

杭菊花(こうきっか)

もっとも代表的な菊花茶用の品種。中国・浙江省の杭州周辺で生産されることからこの名がついています。

  • 花の色:白〜淡黄色
  • 味わい:やわらかい甘み、上品な香り
  • 特徴:苦味が少なく、初心者にも飲みやすい

「菊花茶」と書かれている多くの商品は、この杭菊花が使われています。

貢菊(こうぎく)

中国・安徽省で生産される高級品種で、かつて宮廷に献上されていたことから「貢菊」と呼ばれます。

  • 花の色:白〜やや薄黄色
  • 味わい:香り高く、上品な味わい
  • 特徴:ややしっかりとした風味

胎菊(たいきく)

開ききる前の「つぼみの状態」で摘み取った菊花。手間がかかるため希少です。

  • 花の色:淡い黄色
  • 味わい:香りが豊か、味がしっかり
  • 特徴:最高級とされる品種

黄菊・白菊・野菊

ほかにも黄色の菊(黄菊)、白色の菊(白菊)、野生の菊(野菊)などがあります。それぞれ味わいに違いがあり、ブレンドして楽しむこともあります。

初めての方には、まず杭菊花がおすすめです。クセが少なく、飲みやすさが抜群です。


5. 食用菊と菊花茶の違い

「日本のスーパーで売っている食用菊と、菊花茶の菊は同じ?」というご質問もよくいただきます。

食用菊(日本) 菊花茶用の菊
用途 お刺身のつまや酢の物などの料理 お茶やお酒に
状態 主に生のまま 乾燥させたもの
品種 もってのほか、阿房宮など 杭菊花、貢菊、胎菊など
やや苦味とほろ苦さ ほのかな甘みと花の香り

どちらもキク科の植物ですが、用途に合わせて品種・加工が異なるものです。お茶として楽しむなら、菊花茶用に作られた乾燥菊花を選ぶのがおすすめです。


6. 菊花茶の淹れ方・作り方

菊花茶の淹れ方は、とてもシンプルです。

急須やマグカップで淹れる方法

いちばん手軽な淹れ方です。

  1. 急須やマグカップに菊花を3〜5輪入れる
  2. 熱湯200〜300ccを注ぐ
  3. 3〜5分待つ
  4. 淡い黄金色になったら完成

ガラスのティーポットを使うと、お湯を注いだときに花がふわっと開く様子も楽しめます。

お鍋で煮出す方法

味をしっかり出したいときは、煮出すのもおすすめ。

  1. お鍋に水400〜500cc菊花5〜7輪を入れる
  2. 沸騰したら弱火で5分ほど煮出す
  3. 茶こしでこして完成

お湯の温度のポイント

菊花茶は、沸騰したての熱湯で淹れるのが基本です。お湯の温度が高いほど、花の香りがしっかり立ち上ります。

飲んだあとの菊花は…

ほぐれた菊花も、お茶と一緒にゆっくり楽しめます。見た目の美しさを楽しむのも、菊花茶ならではの魅力です。


7. 菊花茶のおすすめブレンド

菊花は他の素材との相性がとても良く、ブレンドして楽しむ方も多いです。

① 菊花 × クコの実(中華圏の定番)

中国・台湾で古くから親しまれてきた、菊花茶の鉄板コンビ

  • 菊花 5輪
  • クコの実 5〜10粒
  • 熱湯 300cc

クコの実のやさしい甘みが、菊花の香りをふんわりと包み込みます。目を酷使しがちなパソコン仕事の合間にぴったりとして親しまれています。

クコの実とは?詳しくはこちら

② 菊花 × なつめ

なつめの自然な甘みが加わり、砂糖を入れなくても飲みやすいブレンドに。

  • 菊花 5輪
  • なつめ 1粒(切り込みを入れる)
  • 熱湯 300cc

なつめとは?詳しくはこちら

③ 菊花 × ローズ(玫瑰花)

華やかな花のブレンド。見た目もエレガントで、女性にも人気の組み合わせです。

  • 菊花 3輪
  • ローズの蕾 3〜5輪
  • 熱湯 300cc

④ 菊花 × ジャスミン茶

緑茶ベースのジャスミン茶に菊花を加えるブレンド。香りが二重に楽しめます

⑤ 菊花 × はちみつ

シンプルに菊花茶を淹れて、はちみつを少し加えるだけ。冷めても美味しいので、夏は冷やしても◎。


8. 菊花茶にカフェインは入っている?

「菊花茶 カフェイン」も検索されているテーマですので、お答えします。

菊花茶自体はノンカフェインです。

菊花は茶葉ではなく菊の花を乾燥させたものなので、カフェインを含みません。夜のリラックスタイムや、お子様・妊娠中の方も、カフェインの心配なくお楽しみいただけます(妊娠中の方は念のため次の章をご覧ください)。

ただし、緑茶ベースのジャスミン茶や紅茶ベースのブレンドに菊花を加える場合は、ベースのお茶のカフェインが含まれますのでご注意ください。


9. 菊花茶を飲むときの注意点

「菊花茶 副作用」も多くの方が検索される項目です。安心して楽しんでいただくため、知っておきたいポイントをご紹介します。

キク科のアレルギーがある方

菊花はキク科の植物です。キクやブタクサ、ヨモギなどキク科の植物にアレルギーをお持ちの方は、念のため少量からお試しください。気になる方は事前に医師にご相談を。

飲みすぎに注意

中医学では、菊花は穏やかに体を冷ます性質があるとされています。冷え性の方は、たくさん飲みすぎないように心がけるのがおすすめです。

体に合わないと感じたら

万一、体に合わないと感じた場合は、ご利用をお控えください。

残留農薬の確認

菊花は花そのものを使うため、残留農薬の確認が特に大切です。後述の「選び方」でも触れますが、検査済みのものを選ぶようにしましょう。


10. 妊娠中・授乳中の方へ

妊娠中・授乳中の方が菊花茶を召し上がることについては、さまざまな情報があります。

ご心配な方は、かかりつけの医師や薬剤師にご相談のうえご判断ください。


11. 菊花の選び方

菊花を選ぶとき、チェックしたいポイントが4つあります。

① 色

新鮮な菊花は自然な白〜淡黄色で、変色していないものが良品です。茶色く変色している、または不自然に鮮やかな黄色のものは避けましょう。

② 花の形

花がしっかりと形を保っているものがおすすめです。バラバラに崩れているものは、品質が落ちている可能性があります。

③ 香り

開封したときに、ふわりと菊の香りがするものが新鮮です。香りがほとんどしないものや、カビ臭いものは避けましょう。

④ 残留農薬検査の有無

菊花は花そのものを使うため、残留農薬検査の有無は特に重要なポイントです。日本国内で検査が行われたものを選ぶと安心です。

灯心堂で扱う菊花は、300種類以上の残留農薬検査を日本の検査機関で実施しています。甘味料・着色料・保存料などの添加物は一切使用していません。


12. どこで買える?菊花茶の入手先

菊花茶は以下のような場所で手に入ります。

  • カルディ — 菊花茶のティーバッグなどが置いてあることが多いです
  • 無印良品 — 一部店舗で取り扱いがあります
  • 中華食材店 — 種類が豊富で、本場の菊花が見つかります
  • 業務スーパー — 取り扱いがある場合があります
  • 漢方薬局・薬膳専門店 — 品質にこだわったものが手に入ります
  • ネット通販 — 産地や農薬検査の情報を確認しやすいメリットがあります

スーパーで手軽に買えるものも便利ですが、毎日飲むものだからこそ、産地や農薬検査がはっきりしている専門店のものを選ぶのがおすすめです。

灯心堂では、漢方薬局の目利きで選んだ残留農薬検査済みの菊花を、全品送料無料でお届けしています。


13. 菊花を使ったレシピ

菊花はお茶以外にも、さまざまな使い方ができます。

① 菊花の和え物

戻した菊花を、お酢とお醤油で和えるシンプルな一品。秋の食卓を彩る薬膳の定番です。

② 菊花ごはん

炊き上がったご飯に、サッと茹でた菊花を散らすだけ。見た目も美しい、季節感あふれる一杯になります。

③ 菊花の天ぷら

軽く揚げると、サクサクとした食感に。お酒のおつまみとしても楽しめます。

④ 菊花を浮かべたお吸い物

お吸い物の仕上げに菊花を1〜2輪浮かべるだけ。おもてなしの一品にも。

⑤ 菊花酒

日本酒や焼酎に菊花を漬けたもの。中国の重陽の節句で楽しまれてきた伝統的な飲み方です。

⑥ 菊花スイーツ

ゼリーや寒天に菊花を入れると、透明感のある美しいスイーツができあがります。


14. 中医学での菊花

薬膳の世界では、食材をその性質によって分類する考え方があります。参考として、菊花の中医学的な分類をご紹介します。

項目 菊花の分類
五性 涼(りょう)— 穏やかに冷ます性質
五味 甘・苦(かん・く)— やさしい甘みと軽い苦味
帰経 肝・肺

中医学では、菊花は**「肝(かん)」「肺(はい)」**に働きかける食材とされ、古くから養生のお茶として親しまれてきました。

体質別のおすすめ度

ご自身の体質を知りたい方は、こちらの体質チェックをどうぞ。

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※中医学における分類は、現代医学での評価とは異なります。特定の疾病の治療を目的とした情報ではありません。


15. まとめ

菊花は、東アジアで1000年以上にわたって親しまれてきた、歴史ある薬膳素材です。

  • 味と香り — ほのかな花の香りと、やさしい甘み・軽い苦味
  • 種類 — 杭菊花、貢菊、胎菊などがあり、初心者には杭菊花がおすすめ
  • 淹れ方 — 急須に菊花3〜5輪と熱湯を注ぐだけ
  • ブレンド — クコの実やなつめとの組み合わせが薬膳茶の定番
  • カフェイン — 菊花茶自体はノンカフェイン
  • 選び方 — 残留農薬検査済みで、色・形・香りの良いものを
  • 中医学 — 古くから親しまれた、香りを楽しむ養生茶

「最近、目を使うことが多いな」「香りでホッとしたい」と感じたとき、温かい菊花茶を一杯。それが薬膳のある暮らしの第一歩になるかもしれません。


保存方法

  • 直射日光・高温多湿を避け、密閉容器で保存してください
  • 開封後はお早めにお召し上がりください
  • 煮出したお茶はその日のうちにお飲みください
  • 天然の素材のため、色や風味に若干の違いが生じることがありますが、品質には問題ありません

商品情報

  • 名称:菊花
  • 原材料名:菊花
  • 製造者:灯心堂漢方薬局(大阪府吹田市江坂町2-6-14 池上第二ビル202)

灯心堂は、大阪・江坂にある漢方薬局が運営する薬膳とハーブの専門店です。 多くの商品は残留農薬300種以上検査済み・添加物不使用・全品送料無料でお届けしています。

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